新型コロナウイルス『COVID -19』で変わっていく世界中の人々
新型コロナウイルス『COVID -19』で変わっていく世界中の人々
今や世界中で広がってしまった新型コロナウイルス『COVID -19』
今が本当に大切な時
世界中の至る所で『都市封鎖』(ロックダウン) が起こっている現状。
日本ではあまり危機を感じている人が多くないように思われるが、実際世界の様々な発信を見ていると今回の新型コロナウイルスはそんなに悠長なことをしている場合ではないと感じています。
ロックダウンが起こっている場所も世界中でたくさん出ています。
日本では今になってやっと東京を中心に週末の外出自粛要請が出されたところ。
正直、週末だけってどうなんでしょう?と思ってしまっているのは私だけではないはず。ですが、そこをとやかく言っても仕方がない。今、私達にできることは必要以上の外出を控えることです。
あと無駄な買い溜めはしないこと。日本は世界で1番、食べ物を無駄にしている国です。こんな状態でもスーパー等で働いてくれている人たち、物流関係の人たちが頑張ってくれています。食べ物がなくなることは今の段階では考えにくいです。なので再度言いますが無駄な買い溜めはしないようにしましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はこの新型コロナウイルスが中国で始まった昨年末から今の現状で変わっていった人々の行動、私が空港内で感じる異様さについて書いていこうと思います。
【目次】
- 昨年末、空港内は旅行を楽しみにしている方々で幸せいっぱい
- 1月前半、中国人観光客がすごい人数到着!春節前の大賑わい
- 1月後半・・・観光客の異変。マスク販売でパニック
- 2月、マスクが品薄に。中国の暗い状況が続く中、人々はどんどん帰国
- 2月末、マスク・手ピカジェルがない!除菌シートまで・・・
- 3月、悲壮感に包まれた空港・・・それぞれの帰国者も減っていく
- オリンピック延期発表・・・3月末、帰国者すらほぼいなくなる・・・
- 新型コロナウイルスで変わってしまった人々
- 今が耐えどき!!楽しい未来のために!!
昨年末、空港内は旅行を楽しみにしている方々で幸せいっぱい
新型コロナウイルスが中国内で始まったのが昨年の11月。
その時はまだ日本、それ以外の国にも新型コロナウイルスはほとんど発表されていませんでした。
私が空港で働き始めたのもこの時から。旅行に行く前の人々、旅行から帰る人々がほとんどを占める空港。幸せな空気で溢れかえっていたと思います。
「これから〇〇に行くの楽しみ(*゚▽゚)ノ」
「日本の〇〇は本当に素晴らしかったよ!」
なんて会話をしたりもしていました。
日々、幸せいっぱいな環境の中、まだ新人だった私も今の状況で働けていることにとても満足していました。
年末・・・日本人は年越しを海外で、日本在住の外国の方は里帰りにといった感じの人が多くいました。1年間で1番賑わうのは年末!そう聞いていたのでその感覚を肌で感じながら日々を過ごしていました。
1月前半、中国人観光客がすごい人数到着!春節前の大賑わい
早くも1ヶ月が過ぎ、新年!始めの1週間くらいは年末と比べ少し人数も減ってきている印象。
しかし1月半ばくらいから中国人観光客が春節を日本で迎えようと考え、バッと入国し始めます。そこでまた新たな賑わいが生まれます。
春節を前に中国人観光客がたくさん入ってきて空港内も活気があり、毎日中国語が飛び交う不思議な環境に身を置いていました。
空港ではこの時はまだマスクの買い占め等はなく、日々「活気があるな〜」程度に考えていました。
しかし町中のドラッグストア等での中国人のマスクの買い占めが始まっていました。
「空港にその波が来るのは恐らく春節後だろうな・・・」
そんなことを考えていましたが、そんなことはありませんでした。
この時はまだ世界がこんなことになるなんて・・・考えてもいなかったでしょう。まだピンときていない人が多かったと思います。
1月後半・・・観光客の異変。マスク販売でパニック
異様な空気に明らかに変わったきたのは1月の後半。中国人のマスクの買い占めが始まりました。新型コロナウイルスの話が世間で大きく取り上げられ始めてきた頃です。
この時の空港は本当にパニックでした。
マスクの購入規制もかけられていなかった時、中国人観光客に
「バックヤードにあるマスクを箱ごと全部よこせ」とか「マスクあるだけ持ってきて」と言われるがままでした。あるけど「ないです」と答えると目を盗んでバックヤードのマスクを勝手に箱ごと持ち出してレジに並ぶ人達もいました。
それを何処かで客同士で情報共有していたのでしょう。一気に客が押し寄せてきます。店頭にはマスクを置いていないのに・・・
マスク大量購入に伴い、トラブルも起こっていました。レジで「会計早くしろ!」などと怒鳴られたりもしました。
また、この時からでしょう。春節で日本に旅行しにきている訳でもなく、恐らくマスクの転売のみを目的とした入国者が増えたのは・・・
免税処理時にパスポートを確認するのですが、パスポートを拝見すると入国日から2日後に帰国・・・なんて人が増えてきていたのです。
こんな人達が増えてきてからですね・・・『お一人様5個まで』等のマスクの購入制限がかけられるようになり少し落ち着くかな・・・と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。5人連れで来て、「5人いるから25個くれ」と行って再度並んで先頭を交代し購入したり・・・結局買い占めに遭っていました。
1人の人間がレジをやっていて気づければ止められましたが、時間帯がずれればわからなくなります。結局、購入制限しても限界があったのです。
そんな日々が続き、いよいよマスクが店頭から全て消えました。
マスクが買えないとわかると今度はアルコール除菌ジェルや除菌シート、ウイルス対策用の商品多数、イソジン等のうがい薬・・・
次々と普段はあまり売れていない商品がどんどん品薄になっていきました。
少し話は空港からそれますが、この辺りから日本人もマスクなんかの買い占めを始めたようです。各地のドラッグストアの状況を少し聞いたりしていましたが、田舎の方もマスクが無くなってきている状態だったようです。
2月、マスクが品薄に。中国の暗い状況が続く中、人々はどんどん帰国
いよいよマスクや除菌ジェル等が入手困難な状況になってきました。
しかし、マスクや除菌ジェルがなかったですが自国に帰る旅行者は多く空港内は賑わっていました。
「マスクある?」は毎日言われていました。
「すみません。在庫を切らしております。」と言うと「え?空港もないの?」って言われ続けていました。
そりゃそうだ・・・空港で本来、マスクなんて機内の乾燥対策くらいですもんね・・・
欧米の人もこの時はマスクをしていなく、まだ「アジアだけの問題だったんだな〜」と思います。しかしこの時期には私はもうこれは・・・とんでもないことが起こるんだろうなとソワソワしていました。
そして世界各国が中国からの入国を禁止にする中、日本はのんびりしていましたね。
2月末、マスク・手ピカジェルがない!除菌シートまで・・・
日々の流れは早く、マスクの購入が本当に難しくなった・・・本当にたま〜にマスクが数個入荷する日はありましたが、それも半日もすれば全てなくなります。
マスクの販売も少しずつ変わっていきます。
「マスク?」と顔を指差しながら尋ねてきたり
「消毒用のジェル」と手をスリスリしながら尋ねてきたり
が増えてきました。
「品切れだろうな・・・ダメ元で聞いてみよう」感が凄く強くなってきていました。
毎日、毎日「すみません。在庫を切らしております。」と言っていました。
この辺りから欧米の人達もマスクをつけるようになってきていました。皆さん、ご存知かも知れませんが欧米の人達は本当にマスクをつける習慣がありません。なので空港内でマスクを付けている欧米人が増えてきたのを見て、不安感がどんどん増す中で仕事をしてました。
3月、悲壮感に包まれた空港・・・それぞれの帰国者も減っていく
3月になり、中国の一部飛行機が飛ばなくなったのと韓国人の入国時の一時隔離等の処置が始まってから空港内の人が本当に減ったなと感じました。
そしてこの辺りからマスクの選定が始まったなと感じています。
マスクが数個入荷し、店頭に並べると
「このマスクならいらない」(ごく一般的な物)
「1枚〜円もするなら買わない」(補足:N95の本来手に入らない物)
「洗えるマスクないの?」
などちょっと贅沢になり始めていました。今も継続中ですが、それは日本人も一緒です。むしろ日本人の方がこう言ったことをいう方が多い印象です。
オリンピック延期発表・・・3月末、帰国者すらほぼいなくなる・・・
オリンピックの延長が発表され、それと同時に日本国内での新型コロナウイルスの感染者が増加・・・そして遂に様々な国への出国制限が出されました。
今更感が否めませんが、日本なので仕方ありません。むしろ遅かったとは感じますが、良く制限をかけてくれたと思っています。これで少しでも感染が広がらないようになればそれに越したことはありません。
もちろん、出国制限が出された関係もあり空港内は本当に人がいません。通るのは空港スタッフのみ・・・という不思議な状態です。
空港内人数は恐らく例年の1/10くらいになっているのではないでしょうか?
実際、仕事をしていて思います。今の空港は不気味です。
新型コロナウイルスで変わってしまった人々
新型コロナウイルスが流行ってからの一連の空港内での状況を書かせていただきました。
この新型コロナウイルスで私が1番感じていることを書きます。人々は変わってしまった・・・いや、本性が出てしまったと言った方が正しいかもしれません。
旅行者の中には旅行先で入国時・出国時に熱が出て入国・出国出来ないと困るから解熱剤をくれと言う人が沢山いました。熱が出た場合は薬を飲まず、今の時期は新型コロナウイルスが疑われる可能性があるので検査してもらうように促し、案内を中断することも多々ありました。しかし、それでも止められないことがあります。
結局「自分さえ良ければ他はどうなったっていいや」って考えが先行しているのです。それを凄く感じます。もちろん政府やメディアが前半に「大事にはいたらない」的な報道を連発していたことや、日本で大事になっていなかったからの行動であり、各々に悪意があったとは思っていません。
前途した食料の買い溜めも同じでしょう。各々には悪意がない。しかし、周りを考えられていないのでしょう。
私も恐らく・・・その1人なんだと思います。空港で毎日、働いていますからね・・・書いていて矛盾を感じています。感染のリスクが高い人の1人です。しかし、こういったことを記事にしていて色々モヤモヤしています。
実際、1月末から今までで2回ほど外食しましたし・・・
仕事を辞めればいいじゃん!と思うかもしれませんが、生活が保証されていない以上は辞められません。
今が耐えどき!!楽しい未来のために!!
私達は幸せです。
今は家で出来ることも沢山あるし、食料だって沢山ある。
これをきっかけに仕事を休める人は休んでいいと思います。今は各々が意識を高くすればどうにかなる時だと感じます。
新型コロナウイルスのような訳の分からないものに人間が負けている場合ではありません。
今後、楽しい未来のために。明るい未来のために。
自分たちが出来る小さなことを皆んなでやって、身近な人たちを守っていきましょう。
だいぶ暗い話、そしてネガティブな話になってしまって申し訳ありません。
書こうかどうかも悩みました。
しかし今の現状を過去から振り返り、これからどうしなくてはいけないか真剣に考える必要がありました。
自分の気持ちの整理のためにも書かせていただきました。
とても自分勝手な記事になってしまっていることはわかっています。
しかし今回はご了承くださいませ。
最後まで読んでいただき
本当にありがとうございました。